【報告】森を楽しむ講座 2023 街の樹めぐりコース_横浜山手エリア(2024年1月13日)
2023 年度の新設講座として冬季に設定。
観光気分も味わいつつの『横浜版・街の樹めぐりコース』です。
集合は JR 京浜東北線・根岸線の石川町です。
はるばる埼玉から参加の方は東京を経由しての神奈川入り。
一方、横浜市在住の方も2名参加されています。
山手の丘は横浜開港後、外国人居留地とされた区域でYamate Bluf(切り立った崖)と呼ばれていました。
駅南口から回り込み、大丸谷坂を上っていきます。
山手イタリア山庭園。階段をさらに登ります。
気温は低めながら風はなく青空が広がっています。
メタセコイアの並木に映えるとんがり屋根の 『外交官の家』は1997年に移築復元されたものです。
フランス瓦屋根の『ブラフ18番館』前で馴染みのリピーターグループはブリーフィング。
新規参加グループはアイスブレイクと自己紹介も。
豪邸の立ち並ぶ山手本通りを進みます。
邸宅にはタイワンツバキなどめずらしい植栽も。
カトリック山手教会から山手公園へ向かう途中にあるタブノキ。
横浜市の名木古木にも指定されている巨樹で推定樹齢は400年!
ブラフ溝はジェラール(※)の要望によって敷設された排水溝。
洋風側溝としては現存最古の貴重なもののひとつです。
立ち上がる擁壁はブラフ積。
(※ジェラール:良質な湧き水を船舶給水業に活用したフランス人居留者)
居留地一帯に植えられた日本初というヒマラヤスギ。
山手公園にはテニスコートを囲むように公園樹として植えられました。
日本庭球発祥の地『横浜山手テニス発祥記念館』にも立ち寄りました。
山手公園をあとにしてべーリックホールへ。
寄宿舎として利用されていたものが横浜市に寄贈され復元・改修を経て2002年から公開されています。
元町公園~外国人墓地に沿って街路樹を観察しつつ港の見える丘公園へ歩を進めます。
港の見える丘公園では ベイブリッジ、ランドマークタワー、本牧ふ頭など眺望を堪能。
またここでは休憩時に横浜ならではのおやつも味わっていただきました。
ひと口サイズ崎陽軒の月餅は大好評でした!
公園内は横浜市の花である『薔薇』が溢れています。
市制100周年、開港130周年である平成元年に市民公募結果などを踏まえ正式に市の花と制定されました。
横浜地方気象台前を通り、外国人墓地に沿って下り元町方面へ。
前出ジェラールの水屋敷や元町公園の樹木観察をしてゴール元町・中華街駅で終了となりました。
新設『横浜版・街の樹めぐり』は2週間後に関内エリアでも開催予定です。
撮影・文/石川順子