【オンライン藍染講座】森を楽しむ講座2022 夏季特別講座(2022年8月28日実施)
登録インタープリター「講座チーム」では、コロナ感染が急拡大した2021年からオンライン事業に取り組んできました。
試行錯誤を繰り返しながらオンラインの可能性を探り、チーム一丸となって実践と工夫を重ね今日に至っています。
講義と実習で構成した120分の「オンライン藍染講座」。
お蔭さまで一般募集が規定数に達し、開講と相成りました。
web上で申込み受付、メールでのリマインド案内を経て
資材一式はご自宅へ事前送付。全国的に再び感染拡大傾向ですが、
このご時世に安心して受講できるのがオンライン最大のメリットです。
120分の流れを確認したあと、送付資料を参照しながら
講師の指導で実習から取り掛かります。
1mの手ぬぐい生地に「絞り」を施し、水に浸す「地入れ」作業をします。
続いてこの浸水時間を利用し「染色の基本」についての講義です。
zoom共有画面にはキーワードや美しい染物作品、
媒染剤比較の毛糸などが次々と映し出されました。
自然学校主催らしく、今回は天然染料や天然素材を取り上げ
テーマである「藍」という植物について詳しく解説しています。
葉に含まれるインジカン色素を抽出して染める「建染(たてぞめ)」
を図解でわかりやすく示しています。
本来は時間も手間も相応にかかる藍染ですが
この講座では手軽に扱えて短時間で仕上がる「特別な染料」を用いています。
秘密を知りたい方は次の機会にぜひご受講ください!
講師の指導で再び実習。
「染液」をつくり、「地入れ」をした手ぬぐい地を浸して染めていきます。
染液浸け時間はわずか3分ほど。引き上げて空気に晒し、発色を促していきます。
皆さんスムースに作業されているご様子。
十分な藍色に発色した頃合をみて、流水ですすぎます。
すすぎ水が澄んできたら絞りを外し、さらにすすぎます。
最後に酢水で中和させ、作業完了です。
講義の総括後、まずは講師が本日の作品を披露。
続いて皆さんにも画面越しに完成作品を掲げていただきました。
講義の合間にミュートを外して質疑応答を行ったり、
作業中にはチャットに寄せられた感想を共有しながら
講師と受講生、双方向のコミュニケーションを図りました。
また今年度からは録画配信サービスを開始し、受講後もゆっくり
振り返りをしていただけるようにしました。
今後もチームで工夫を重ね、より魅力的なオンライン講座を提供していきます。
(文・石川順子)