やまぼうしインタープリターが整備する自然体験の森の価値とは
過日、子どものキャンプを運営する海外企業がやまぼうしに活動を依頼するために下見と視察に来ました。
この広く海外展開する規模も資金も桁違いの大会社に対し、小さな自然体験の森を案内しながらやまぼうしが説明したことは、活動フィールドが手作業・手作りであること。
それはただ手作りということではありません。関わる人たちが様々な知恵や意見を出し合い、やまぼうしの活動を支えるという一つの想いのもとに方向を見出し、時に意見が異なりながらも、価値ある活動のために皆で答えを見出し、それぞれの専門技量を最大限持ち寄り、そして形作られるのです。
そしてこの大人の作業そのものが様々な学びとしての価値でもあるのです。そんなやまぼうしインタープリターの人間としての力の結果作られたフィールドで子どもたちが学ぶことの価値を想像していただけるでしょうか。
この外国の大企業は施設もフィールドも人材も十分すぎる、やまぼうしとは比較にならない大会社です。
しかし彼らはやまぼうしのフィールドにたくさんの学びを得ることを目的として来るのだと話しています。
国や文化が違っても、子どもたちや環境や社会にとって素晴らしい未来を見出すことができる、そんな自然体験活動を共にできることを楽しみにしています。
そしてそんな活動を支えるために、今日もやまぼうしインプリが活躍しています。
(写真は自然体験の森、やまぼうし事務所など、今年の活動準備風景より)
事務所での薪割り作業。
雪で屋根が潰れないように支えていた柱を春の訪れとともに撤去します。
こちらは屋根そのものを設置。
水道は凍結から守るため冬は水道栓を閉め、春に開通。
事務所での薪割り作業。
雪で屋根が潰れないように支えていた柱を春の訪れとともに撤去します。
こちらは屋根そのものを設置。
水道は凍結から守るため冬は水道栓を閉め、春に開通。
同時に上下水道の修理が必要な場合もあります。
建物も元から全てやまぼうしインプリの手で建築しています。
畑作業も毎年工夫を凝らします。
冬は橋板を撤去、春に再設置して開通。
全てが自然材料。よって建て替えも必要になります。
活動に使う薪(まき)も全て手作りです。
建物は専門技術ながら手作りであるがゆえ、活動の変化に応じて作り変えることもできます。
作業が一息つけばみんなでお昼ご飯。
料理も手作り、さらに材料の味噌もやまぼうし特製仕込み品です。
【関連記事】
▶︎やまぼうしインタープリターとは
▶︎Facebookより「春を呼ぶ仕事」